一眼レフカメラの楽しみはレンズ交換ですね。広角、標準、望遠、単焦点、高倍率など様々な魅力的なレンズがあります。そんな数あるレンズから、次のレンズに何を選ぼうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
自分の撮影スタイルが見えてくると必要なレンズが分かるのですが、キットレンズからのステップを考えている方は、レンズ選びで悩んでいるのではないでしょうか?
そんな方へ、レンズ沼に足を踏み込んでいる私が二本目のレンズとしておススメしたいのが、AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8Gです。
目次
AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8Gのポイント
35mm換算で60mm相当の画角
先ず初めに、ニコンのDXフォーマットのカメラはレンズに表記されている焦点距離の約1.5倍の焦点距離になります。
そのため、40mmマクロレンズは35mmフルサイズ換算にすると60mmになります。
この60mmマクロというレンズの焦点距離が標準レンズ域が、二本目のレンズとしておすすめする理由です。
レンズの王道は50mmです。
基礎である50mmのフレーミングを覚える事が写真の上達に繋がります。
なぜなら、この50mmを基本として広角や望遠など、必要な画角を選ぶ事が出来るようになるのです。
皆さんは今まで、レンズを「どう撮ろうかなー」なんてズーミングして撮影していませんでしたか?
それって、基準がないからレンズで探してしまうんです。
つまり、どう撮影していいか分からないのです。
何となく気にはなるけど、どこが気になるのか分からない。そんな状態です。
自分に基準が出来ていれば、撮影したい焦点距離が分かります。
レンズを覗かなくても、「広めに撮影したいから、24mmだなー。」とか「背景をしっかりぼかしたいから、105mmで撮ろう。」と、いった感じに選べるようになります。
このときに、基準となるのが50mmなのです。
私も二本目のレンズでは50mm(35mm換算)を買いました。
1年間50mmで、自分の足で寄ったり、引いたり、角度を変えたりして撮影しました。
すると、頭でイメージが出来るようになるんです。
「撮りたい大きさには今の距離では遠いからもっと近づこう。」とか、「この位置だと背景が汚いから、角度はこの位置にしよう。」なんて。
先ずは、二本目のレンズで、この感覚を覚えて下さい。
キットレンズの次を考えている方は、この先も写真を続ける可能性がすごく高い方です。
もっと写真の楽しさを知るためにも焦点距離の基本を学ぶ必要があります。
この基本があれば、この先、レンズも選び放題になります。
さっきから、「50mm」って言ってるけど、おススメは「60mmじゃん」と思っている方は、ご安心下さい。
おススメはAF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8Gで合っています。
どういうことかというと。
基準は50mm前後ならOKだから!
あくまで、自分の中の基準なので、その人自身が分かっていれば、85mmを基準にしたっていいんです。(極端に言いましたよ。)
だた、50mmは人間の視界に近いため、頭でイメージしやすいんです。
よく耳にする、標準レンズとは画角が50゜の近辺の人間が肉眼で見る範囲を写すレンズを指す事が多いです。
そのため、35mmVS50mmの争いも起きたりしています。笑
個人的にも、「視界に近い焦点距離は?」と聞かれると「35mm!」と答えます。
使いやすいのも35mmだと思います。
ただ、35mmはオールマイティすぎるんです。
目に映っているそのままのが、35mmでは写ります。
遠近感も自然ですし、範囲もちょっと広めに写るので、何でも無難に写せます。
ただ、今回のお話は、二本目のレンズですよね。
それなら、少し余計な物を排除出来る焦点距離の50mmがいいと思います。
35mmはパーンフォーカスには向きますが、ボケを得るには少しコツがいると思います。ましてや、二本目のレンズですので、シンプルに「撮りたい物を撮ったら綺麗に写った!」」という感覚も大切だと思うのです。
誰でも上手に写ればどんどん撮影したくなりますよね。
一番大切なのでは撮影を積む事ですので、「次も撮りたい!」という気持ちになれる50mmがいいと思うのです。
これで、50mm前後をおススメする理由が分かっていただけたと思います。
では、なぜ、50mmではなく、60mmなのか?
王道50mmレンズは安くていいレンズもあります。
でも、おススメはAF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G。
なぜなら、
寄れる!マイクロレンズ
せっかく買ったカメラで小さい物を撮影しようとしたけど、思ったよりも大きく撮れなくてスマフォで撮影したなんて方いませんか?
私も最初はそうでした。
せっかく高いお金で買ったカメラ。何でも写せると思って使ってみると、「机の上の物が撮れない!」。
何ともガッカリしますよね。
最近のキットレンズは寄って撮影できるみたいですが、思ったよりも大きく撮影が出来ないと感じた方は多いと思います。
それを解決するのがマイクロレンズです。
マイクロレンズは高い撮影倍率でクローズアップの撮影を楽しむことが出来るレンズなんです。
目の前の花のクローズアップだって、美味しそうな料理だってマイクロレンズなら撮影する事が出来ます。
何てったって等倍撮影が出来るんです。
等倍撮影は説明すると少し難しいので、マイクロレンズで撮影出来ないクローズアップ撮影は、特殊な方法を使わないと撮影出来ない!と考えて下さい。
それだけマイクロレンズは小さな撮影に向いています。
実は、みんながおススメする50mmの単焦点レンズって寄って拡大した写真って苦手なんですよ。
確かに、50mmの単焦点レンズでも普通に花やテーブルフォトの撮影は出来ます。
最短撮影距離が25㎝なら十分寄れます。
でもですね「AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G」は最短撮影距離が16.3㎝ですよ!この距離で撮影した写真を見たことがありますか?別次元ですよ。
当然、ピントも大変薄いため、撮影技術は必要ですが、単焦点レンズの50mmを選ぶならば、この先の使い勝手を考えて、マイクロレンズで60mmで全く問題ないと思います。
きっといつかは、マイクロレンズが欲しくなりますしね。
開放値F2.8の綺麗なボケ
みなさんのお持ちのレンズの解放F値はいくつでしょうか?キッドレンズのお使いの方は3.5-5.6が多いと思います。
実は、この辺りのF値はレンズの値段的にも、描写的にも、バランスの良い値なんですよ。背景もボケすぎず、初心者の方が手持ちで撮影出来るギリギリのラインでもあると思います。
でも、皆さんはそんなレンズからステップアップを考えているのですよね。
そのきっかけとなったのは背景のボケ量ではありませんでしたか?そう、キットレンズはボケにくいんです。
F値が3.5-5.6のレンズだと、広角側ではF値は3.5ですが、望遠側ではF値は5.6になります。
このF値5.6はボケにくいんです。
私も初めてのレンズはF5.6だったので、ずいぶん悩みました。「背景ボケないなー。」「この人の写真と何が違うのかなー。」とね。
そんな悩んでいるみなさんに答えを教えます。
ボケないのはレンズが原因です!!
F値の説明は深く、難しい話になるので、すっ飛ばします。
覚えてほしのは「F値が2.8以下ならボケる。」です。
焦点距離にもよりますが、基本的にはこの考えで問題ありません。
では、いくつのF値を選ぶかですが、多くの方は二本目のレンズで選ぶF値は1.8だと思います。
F値は数字が小さくなれば、なるほどボケ量が増えますので、F値5.6と比べるとすごくボケます。また、F1.8は値段もサイズも絶妙です。
でも、私のおすすめ、AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8GはF値は2.8です。F1.8に比べると少し暗いです。
しかし、私はF2.8でも全く問題ないと思います。
だって、AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8Gは被写体に近づけるから!
近くまで寄れば、背景なんて、めちゃくちゃボケるのでF2.8でも大丈夫です。
AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8Gは単焦点レンズ
みんな大好き単焦点レンズ。ズームが出来なくて、少し不便ですが、写真の基本を学ぶ事の出来るレンズです。
ズームする必要がないため、描写だって素晴らしいです。
みなさん勘違いされている方も多いようですが「AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G」も単焦点レンズです。
マイクロや、マクロと付くと、小さい物の撮影しか出来ないと勘違いしてしまいますよね。
でも、大丈夫!被写体を大きく写す事が出来る単焦点レンズがマイクロレンズなんです。
マイクロレンズ=「近くに寄れる。」とすると、中望遠のマイクロレンズでは案外、寄れませんから、マイクロレンズ=「被写体を大きく写せる。」ぐらいの認識でいいと思います。
焦点距離をちゃんと選べば、ポートレート、風景、ブツ撮り、スナップ。大抵の撮影はマイクロレンズで撮影出来ます!
まとめ
二本目のレンズに何を選ぶかは、みなさんの撮りたいもの次第です。
赤ちゃんを撮りたい方もいれば、旅行で使いたい方もいるでしょう。
私自身、様々なレンズを購入して使用していますが、シチュレーションに合わせてレンズを選んでいます。
そんな私が経験した中で、使いやすく、値段も手ごろで写真の楽しさを感じられるレンズを考えて紹介させていただきました。
大切な二本目のレンズ選びにこの記事を参考にしていただければ幸いです。
最後までご覧頂ありがとうございました。
それでは、3本目のレンズ選びでお会いしましょう。