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野鳥撮影に必須 迷彩ネット

野生動物はヒトよりも優れた感覚を使い、ヒトの匂いや音を感じとります。忘れがちですが、老若男女に好かれている野鳥も野生動物です。公園や漁港などにはヒトに慣れている野鳥を見かけますが、そんな野鳥は稀。大抵の野鳥はヒトが嫌いです。ヒトの存在を感じれば、逃げます。過去にヒトから虐められていなくても、本能で逃げるのです。

皆さんがチャレンジしている野鳥もそうではありませんか?

必死に撮影距離まで近づいたのに、カメラをかまえたら逃げられた。そんな経験は誰しもが持っています。野鳥の事を考えれば、撮影をしない方がいいのですが、ん~撮影したい。かわいい姿を捉えたいですよね。

でも、野鳥は嫌がるし…

シジュウカラのヒナ

それなら、「野鳥が許してくれる範囲で野鳥撮影を楽しむ」これしかありません。問題は「許してくれる範囲」です。野鳥撮影を始めたばかりだと、この野鳥の気持ちが難しい。だって野鳥は話してくれませんから。「これ以上近づかないで!」と言ってくれれば、わかるのに…

でもね。

野鳥は日本語を話してはくれませんが、気持ちは表現してくれています。ただ、それを気づけない。気づけないから、撮影を続けてしまうのです。すると野鳥は我慢しきれずに逃げ出します。「逃げ出す」というよりも、私たちが「追っ払った」という方が正しいです。

ヒョドリの写真

「私たちは、ただその場で生活をしていたかっただけ。エサを探したり、水浴びしたり、ライバルが侵入してこないように見張っていただけなの。それなのに…急に大型の二足歩行の動物が現れたの!

偶然、他の動物に出くわすのには慣れているわ。でもね、その二足歩行のやつは、どんどんこっちに近づいてくるよ。大抵の動物はお互いに興味がないから干渉はしないわ。でも、二足歩行は違ったわ。なんか大きな物で私の方を見てくるのよ。気味悪いわ。嫌だって鳴いたり、位置を変えたりしてみたわ。でもダメ、伝わらないわ。だから私たちは、その場から逃げたのよ。

だって落ち着けない場所にはいられないでしょ。こっちは生活がかかってるんでから。」by野鳥。

野鳥からすると、こんな感じでしょうか。

野鳥にこんな気持ちをさせないように、野鳥撮影ではこちらが配慮する必要があります。そうすれば、野鳥も譲歩してくれて、野鳥撮影を多少は楽しむことが出来るのです。

シグマ 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM スポーツで撮影した画像

野鳥へのアプローチの仕方は経験を積むしかありません。種類や生息環境によって撮影手法を変える必要があります。今回紹介する、「迷彩ネット」もアプローチを変える大切な道具です。

野鳥撮影で迷彩ネットを使う

皆さんは「鳥目」と言う言葉を聞いた事がありますか?「鳥目」とは「鳥が暗くなると見えなくなる」という意味で使いますが、じつは鳥は暗くても見えています。

私は夜の田んぼで、カルガモにどこまで近づけるかを試した事があります。
夜の周囲に光がない状態で田んぼのカルガモに音を立てないように、ほふく前進で近づいて見ました。近い距離で姿を消しても意味がないので、離れた距離からほふく前進を試みました。でもね、30Mぐらいの距離でバレたんです。

細かい話はいろいろとあるのですが、少なくとも鳥は夜でも見えています。むしろ、私たちよりも見えています。私が双眼鏡を使ってようやく確認出来ていたカルガモから、私は丸見えだったんです。

そんなヒトより比べ物にならない目を持つ野鳥ですが、案外、優しい面も持ち合わせています。それが「ヒトの姿が直接見えなければ、まーいいか。」です。

迷彩ネット使用姿

野鳥はヒトの姿が直接見えるのを嫌います。でも、何かで直接姿が見えなければ、許容範囲が広くなるんです。けして存在に気づいていないわけではありません。気づいています。直接姿は見えないので、多少はヒトのいる空間を許してくれるのです。この空間を作るのが、野鳥撮影では大切。そんな空間を作るのに便利な道具が「迷彩ネット」です。

迷彩ネットの設置

注意する点が1つ、「迷彩ネット」は「姿」を完全には消しません。「姿」をぼやかすといったイメージ。でも、ないのとあるのとでは大違いです。

迷彩ネット 3つのいい点

野外では目で捉える「姿」は、重要な情報の一つです。特に目の良い野鳥撮影では、この「姿」をいかに消すのかが、大切になります。では、どんな方法で「姿」を消すか。

迷彩ネットで撮影風景

野外で「姿」を消すのには、この3つが考えられます。中でも、どんな場所でも導入しやすいのが、「迷彩ネット」です。

なぜなら、

  1. 設置が簡単
  2. 軽量
  3. 比較的安い
  1. まず「迷彩ネット」は設置が簡単です。カモフラージュテントだと設置場所は選ぶ必要がありますが、「迷彩ネット」は万能に対応することが出来ます。1枚のシートと同じなので、枝と枝の間で縛って幕のように使えます。枝がなくても身体にかけるだけで、ヒトのシルエットが消せるのも「迷彩ネット」の魅力です。
  2. 「迷彩ネット」は軽量です。「迷彩ネット」にはサイズが様々あり、使用用途でサイズを選ぶ必要があります。野鳥撮影では身体が隠せる大きめのサイズが便利なのですが、同様のサイズの「迷彩布」と比べると、「迷彩ネット」の方が軽量です。「迷彩ネット」は布ではなく、ネットなのが理由で、穴抜き軽量とイメージすると分かると思います。野外では荷物は出来るだけ軽くしたいので、軽い「迷彩ネット」は気軽に持ち運べる道具です。また、ネットは風を通すので、夏や湿気のこもる場所でも快適に使えます。
  3. 「迷彩ネット」は比較的安く導入が可能な道具です。サイズやブランドにもよりますが、10,000円以内で購入出来ます。おすすめは身体を覆えるLサイズの「迷彩ネット」ですが、小さな「迷彩ネット」で試してみるのもありです。後で大きなタイプを買う事になっても、小さいタイプが無駄にはなりません。カメラに巻いて使えばいいんです。「迷彩テープ」を望遠レンズに貼っている人もいますが、「迷彩ネット」で代用も可能ですよ。

まとめ

迷彩ネットをカメラを覆う画像

野鳥撮影をするなら、1枚は持っておきたい「迷彩ネット」。

「姿」を完全に消す事は出来ませんが、野鳥が許容してくれるところまでは、「迷彩ネット」で十分可能です。野鳥への愛情を持ちながら、野鳥撮影を楽しみましょう。

「迷彩ネット」のLサイズはホビーズワールドHP 迷彩ネットLサイズがおすすめです。

サイズが小さいですが、Amazonミリタリーメッシュ十分使えそう。