レンズ付きフィルムカメラを改造して広角マクロ用ストロボを作るよ。№1
の続きです。
広角マクロ撮影用フラッシュの自作
レンズ付きフィルムカメラ基板を改造
前回の広角マクロ撮影用のフラッシュ自作の続きです。
「写るんです」から取り外したフラッシュ基板を使用します。
右側の最低限に必要な配線をしたベース基板を参考に改造を進めます。
レンズ付きフィルムカメラの発光接点は電圧が高く、200V以上あります。
この部分を配線して、カメラに装着する事も出来ます。
しかし、200Vでは電圧が高く、カメラが壊れる可能性もあります。
現在のデジタルカメラのシンクロ接点電圧は5V以下のようです。
そこで、この200Vを5V以下の3Vにまで下げて動作する改造をする必要があります。
使用するのは、3Vボタン電池と電子部品です。
300円ほどで購入しました。
この部品をフィルム付きカメラ基板内に追加する事で、フラッシュを光らせる際のシンクロ電圧が電圧が3V前後になります。
電池の部分も改造をします。
このままでは、単4電池を使用することになります。
野外で使用する事を考えると単3電池が重量や容量のバランスがいいと思います。
いっぱい所有している充電池も使用出来ますし。
電池取り付け金具を半田ゴテで外します。
外さなくても配線は可能ですが、残っていても邪魔になるだけなので外した方がいいです。
プラスとマイナスを間違えないように配線をします。
配線はプラス側が赤。
マイナス側が黒や青が一般的です。
この配線を間違えて電池を装着すると基板が起動しません。
赤色LEDが光らない場合はこの電源の配線間違えが考えられます。
広角マクロ撮影用のフラッシュのため、「リングフラッシュ」同様に発光部は2箇所にします。
レンズ付きフィルムカメラの基板をそのまま2個搭載すれば、発光部は2箇所になります。
でも、それではつまらないですね。
フラッシュ本体は、出来る限り軽くしたいので、基板が2個になったら、重さは単純に倍になってしまいます。
そこで、1個の基板で発光部を2箇所へと改造します。
まずは、レンズ付きフィルムカメラから、発光部を取り外します。
半田ゴテで発光部の半田を溶かして外します。
キセノン管に2箇所、発光トリガー部(アース)の1箇所の計3箇所を外します。
(写真は他の基盤のもの)
外せたら、3箇所の配線を繋げます。
こんな時にいらない配線があると便利ですよ。
わかりやすい用に、配線の色は揃えておきます。
キセノン管へは黄色・発光トリガー(アース)にはオレンジを選びました。
基板の改造と発光部を増設・延長したら、グルーガンで固定します。
グルーガンは絶縁も出来るので、自作や改造には便利な道具です。
完成したのが、このフラッシュです。
見た目は悪いですが、配線の長さや、太さ、電池の位置など、
操作性を考えて作りました。
最初はシンクロコードでカメラボディと繋ぐ仕組みにしようと考えていました。
しかし、故障した外付けフラッシュがあったので、そのホットシュー取り付け部を改造して使用しました。
カメラに付けるとこんな感じです。
今までのシステムでは、カメラの上に大きなフラッシュをセットして頭デッカチでした。
それが、小型化・軽量化されました。
電池も外付けフラッシュでは、単三電池を4本使用していて、重さがありました。
しかし、自作した広角マクロ用フラッシュの動作電池は単三を1個だけです。
これにより、大変な軽量化が実現出来ています。
発光部も大変コンパクトです。
発光部が軽量なため、マジックテープを使用して、着脱をしやすく出来ました。
マックテープを増やせば、レンズのどの位置にも装着が可能です。
見栄えは怪しい感じです。
空港で持ち込み出来るか不安です。
終わり
一息ついたら、野外で実践です。