記録

ハンディGPS持っていますか?

登山での現在地

登山などの山遊びで忘れないでもらいたい、地図とコンパス。

初めて行く場所ならもちろんですが、何度も通っている場所でも地図とコンパスは必需品です。

コロナの影響なのか、今まで見なかった人を山で見るようになりました。恰好はオシャレで素敵ですが、どうも山には慣れていない感じ。

そんな方こそ地図とコンパスの存在を忘れないでほしいと思います。

ただね…地図とコンパスは持っているだけではダメなんです。

多くの人が間違っているのが(道に迷ってから地図とコンパスを使う)です。実はその状態で地図とコンパスを取り出しても既に手遅れ。

地図とコンパスは道に迷わないようにする道具です。常に現在地がわかる状態で使う道具なので、迷ってから地図を広げても遅いのです。

目印や特徴的な地形であれば、地図だけでも現在地がわかるかもしれません。

でも、そんなのは山では稀。ましてや道に迷う引き金となるのは視界の悪化。つまり、霧や雨で道が判断しにくい状況です。目標物が見つかるとは思えません。

だから地図をもっていても、現在地がわからず、どの方向へ進めばいいのかわからずに遭難してしまうのです。

地図とコンパスを持ち「自分は大丈夫!」と安心して山へ入り、道に不安になってから地図を広げ、その時に初めて地図とコンパスでは現在地がわからないと気づきます。

地図とコンパスをお持ちの方は、実際に山で現在地がわかるか試して下さい。

地図とコンパスで現在地を出すのは難しいと感じてもらえるはずです。

ハンディGPS

そこで、地図とコンパスに合わせて準備したいのがハンディGPS

ハンディGPSなら現在地が簡単にわかります。

ハンディGPSの利点

遭難状況

令和2年夏季(7~8月)の山岳遭難件数は470件。遭難人数は541人でした。

そのうち死者・行方不明者は47人。(警察庁発表)

遭難態様では、道迷いが30.1%の163人と最も多くなっています。

つまり、GPSで現在地を確認し、元来たルートに戻れれば163人は遭難しなくて済んだ可能性があるのです。

ハンディGPSの3つの利点

1.現在地を常に表示

ハンディGPSの良い点は、簡単に現在地がわかるところです。電源を入れて、しばらくすれば自動で現在地を表示してくれます。

あとは好きなルートを進めば大丈夫。常に現在地を表示してくれるので、道に不安を感じたら、元来たルートに戻れば道に迷いません。ハンディGPSは歩いてきたルートを線で表示してくれるので、元来たルートを戻るのも簡単です。GPSの精度が高いので、通ってきたルートと全く同じに戻ることができます。

2.ポイントを登録

私がハンディGPSで最も使う機能です。

山の中を歩き回って見つけた野生動物の痕跡をポイントとして登録しています。紙の地図だとめんどうな記録もハンディGPSなら簡単です。見つけた痕跡地でボタンを押すだけ。

ポイントには名称もつけられるので、ヌタバ・爪痕・熊棚・ためフンと痕跡ごとに登録ができます。

痕跡は長期にわたって観察する必要があります。痕跡の変化から野生動物の重要な情報が得られるので、痕跡を見つけた場所の登録は必須なんです。

タヌキのためフンなど、規模も小さく、痕跡としても残りにくいモノはGPSで登録することで、重要な記録になります。

また、GPSで登録すれば、闇雲に山の中を歩いて見つけた痕跡でも、次回はピンポイントで痕跡に向かえます。

3.ボタン操作

私がハンディGPSを愛用しているのにはボタン操作に惚れ込んでいるからです。ハンディGPSは野外でも使いやすい形状になっています。

多くの人が持っているスマートフォンもGPS機能がついており、アプリを使用すればハンディGPSと同じように使えます。だからこそ、わざわざハンディGPSを買う必要性は感じにくい。

でも、スマートフォンと違い、ハンディGPSはボタン操作です。このボタン操作こそ、スマートフォンよりもハンディGPSが優れている点です。

野外の汚れた手や、凍えた指だと画面タッチ操作は難しくありませんか?画面操作よりも、ボタンのほうが断然操作がしやすいです。この「ちょっとしたこと」が山では大切。

道具が使う場面で「快適に使える」これだけで十分ですよね。

ただ、このボタン操作は実際に山で使ってもらえないと良さは伝わらない…

だからハンディGPSに興味がある方はまず買ってみて。

使い込むうちに良さがわかる。それが、ハンディGPSです。

まとめ

山に行くなら地図とコンパスは必須。それにハンディGPSを加えて「もしも」に備えておきましょう。山では何があるかわかりません。