「近く、近く、より近く!」動物撮影を楽しんでいるmasoumasouです。
「野生動物撮影」と言えば、望遠レンズ。焦点距離で言うと、35mm換算で400mm以上が必須の世界。「動物写真家」の多くが、400mm以上を使っています。しかし、「野生動物撮影は望遠レンズ」という決まりがあるわけではありません。使えるならどんな焦点距離のレンズを使ってもOKです。
「野生動物」を、短い焦点距離のレンズで撮影してもいいんです。
なぜ、野生動物撮影では望遠レンズを使用するのかと言うと…
近づけないから!!
野生動物は警戒心が強く、近づく事は困難。
ヒトの気配を感じたら直ぐに逃げ出すのが、野生動物です。
テレビではヒトが野生のイノシシやクマに襲われたニュースが世間を騒がす事もあります。
しかし、そんな被害は稀です。
実際に山で歩いて見て下さい。
大抵の野生動物はヒトから離れる動作をとります。
(稀には突撃してくるかも。自己責任で。)
そんな野生動物の撮影では、動物との距離がある状態でも撮影が出来る望遠レンズを使用するのです。
しかし、望遠レンズでは野生動物のアップは撮れますが、個性の少ない写真になりがちです。
望遠レンズでは背景の写る面積が狭いので、特にそう感じやすくなります。
そこで、個性的な作品が撮れる広角レンズを野生動物撮影でも使ってみませんか?
広角レンズの特長は背景を広く写す事が出来る点です。
身近な野生動物といえば、ザリガニやカエル、ヘビでしょうか。
撮影した事がある方なら分かると思いますが、昆虫やヘビって案外、小さくて、カメラでの撮影って難しいんですよね。
そんな小さな相手もしっかり写せる最高の広角レンズがAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDです。
今回は広角マクロ撮影に最高のレンズAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDの紹介です。
AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDの魅力
20mmの広角な画角
35mm換算で20mmという超広角な画角。
実は使うのが大変難しいです。
風景写真なら広角!というイメージがあると思いますが、広ければいいってものではなく、20mmもの画角になると余計な物が入ってきます。
特に、日本は人工物が多いため、人工物が入らない構図を作るのが難しいのです。
また、この20mmの画角のため、天気の良い日は画面のどこかで、必ず白トビをする場所が出てきます。
かといって、その場所に露出を合わせると黒つぶれする場所が出てくる。
それが超広角20mmの画角です。
とくに、こんな晴天に観光写真は本当に難しいです。
超広角ゆえに主題をハッキリさせないと、こんな感じのただの記念写真になってしまいます。
でもね。
この扱いにくさが、光を読む必要性を私に教えてくれました。
どういう事かというと…
「超広角を生かすには画面全体の露出差が少ない状態を撮影するべし!」ということ。
基本的に写真はハイキーよりもアンダーで撮影する方が多いと思いますが、20mmはアンダー気味に撮影しても、木漏れ日などの光が入り込むと、その部分が白くトビます。
標準レンズや望遠レンズであれば、その部分を外して撮影する事も出来ますが、20mmで白トビ部分を外して撮影しようとすると、構図が極端に変わってしまうため、難しいのです。
この写真の場所は天気が良い日では木漏れ日が入ってしまい、明暗差が生じてしまい想い描いた写真に出来ず、後日、小雨の降る日を狙って撮影に行きました。
しっとりとした空気。そんな光をAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDはしっかり写し出してくれました。
最短撮影距離。
AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDの一番のおススメポイントは最短撮影距離が0.2m。
最短撮影距離0.2mは被写体に寄れます。
すげー寄れます。
被写体がレンズ面に付くんじゃないかと思うくらい寄れます。
寄れると普段使いとしても大変使いやすいです。
水族館でヤマメを撮影しました。
水族館では館内が非常に暗いですが、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDは広角マクロとしても使えるため、水槽にレンズを付けてもピントを合わせる事が出来ます。
開放値がF1.8
みなさん、「広角レンズって撮影する時に絞るし、F3.5でもいいじゃん。」と考えていませんか?
ええ、私も広角レンズは基本的に絞りを絞っての撮影が多いため、「開放値がF1.8である必要がないのでは?」と、私も買う前まで悩んでいました。
「結局F8以上に絞るだろうし。」なんてね。
でも、買ってみると…広角でボケるレンズ最高です。!!!
AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDは本当によくボケます。
しかも、そのボケ味が素晴らしい!!気持ちよくボケてくれるため、広角レンズなのに被写体を背景から浮き出す事が出来ます。
葉の質感をしっかり残したまま、背景はトロける。
これ、50mmの作例ではありませんよ。20mmで撮影してこんなボケが楽しめるんです。
広角マクロとして使ってもこの通り!背景を軟らかいボケで包んでくれます。
重さが約355g
大口径レンズなのに355gです。
サイズも小型なので、カバンの空いた隙間に入れる事が出来ます。
私は山の中で動物を探すために何時間もうろつきますが、そんな荷物を減らしたい状況の撮影でも、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDは全く気になりません。
単焦点レンズ
AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDはみんな大好き単焦点レンズです。
描写は最高です。
焦点ズレによる色のにじみを低減されるEDレンズを2枚、広角レンズで問題となるディストーションと収差を補正する非球面レンズも2枚採用されています。
ナノクリスタルコート
フレヤーやゴーストを低減するナノクリスタルコートが採用されています。
これにより、逆光時にもクリアーで安定した写真をとる事が出来ます。