撮影ブログ

海の撮影をしたくて犬吠崎灯台に行ってきた。

海が見たいと考えて一年。

ついに海なし県の群馬から飛び出して、

千葉県銚子市の犬吠崎灯台を見に行ってきました。

なぜ、海?

最近、目にすることが多くなった、ドラマチック風景写真。

私もドラマチック写真が好きなのでチェックしています。

そこで感じているが、「みんな加工上手すぎ!」

私も稀に風景写真を撮影しますが、SNSで見るような加工が全く出来ません。そこで思いついたのが、「海」を撮影したらドラマチック写真になるんじゃない?って事。

なぜ、犬吠崎?

群馬には「海」がないので、「近い」「海」「他の建物」「再度行ける」そんな場所を調べていて、見つけたのが犬吠崎灯台でした。なんとなく、ドラマチックな写真にはこれらの要素が必要だと思ったのです。

「他の建物」とは主題です。目を引く主題で撮影したいと考えていたので、灯台がある犬吠崎に決めました。

群馬を出たのが午前2:30。犬吠崎灯台に着いたのが6:30でした。

年明けは人気スポットなのは事前に知っていましたが、この日も朝日を見に来た人が思いのほか多く、駐車場は満杯でした。

ドラマチックな写真には長時間露出ですよね。波を絹のように流すのに憧れていました。今回、使用してのはND500です。シャッタースピードは30秒。どのくらいのシャッタースピードを選ぶ必要があるのかわからなかったので、絞りとISO感度で露出を調整しています。

撮影した場所は犬吠崎灯台の北側の海岸です。撮影場所は決めていなかったので、それっぽい岩がある場所でチャレンジしてみました。

その時気づいたんですが、岩場って三脚使いにくい!普段は山の斜面で三脚を使う事が多いのですが、海だと岩の角が削れて三脚の足が滑るんですね。これは勉強になりました。

ずっと撮影したかったドラマチックな海の写真。普段見る事の出来ない海なのでハイテンションで撮影続けました。

様々なアングルで撮影してみます。撮影時には気づきませんでしたが、海が湾曲していますね。今までこんな広い場所を撮影した事がなかったので、この歪みは気づきませんでした。

今回、撮影をしていて感じた事があります。それが、ズームレンズ便利!

私は単焦点レンズが大好きなので、単焦点レンズばかり使用しています。この日の撮影もD750に単焦点で撮影を楽しむつもりでした。しかし!撮影で多く使用したのはD7000とシグマの17-70mmの組み合わせでした。

どうしてかと言うと。撮影したいアングルが多すぎたのです。

今回の狙いはドラマチックな風景写真です。つまり、加工する前提での撮影です。そうなると、いろんなカットを撮影して、その中から加工に合った写真を選ぶ必要があります。

慣れていれば、加工後の仕上がりがイメージ付くのだと思います。でも、私は加工素人。見るのは好きでも撮影したことありません。

海にレンズを向けて分かったのですが、どう撮影していいの分からないです。しかも、ドラマチック=朝日。と決めていたので、日が昇るまでのタイムリミットがあります。そのため、動く位置を少なくして、画角を変えて対応しました。

日が昇り、コントラストがきつくなったのが午前7:30。

現地着から1時間の撮影時間でした。その間、当初の狙いであった「灯台を入れて海を長時間露出撮影」はしませんでした。というのも、何枚か撮影して気づいたんですが、「全然、ドラマチックにならない!」

「波」「長時間露出」「日の出の光」この3つでなんとかドラマチックな写真になると考えていました。そこに、主題である灯台で完璧になると。

そのために、「海」を選び、犬吠崎まで来たんです。

でもね。まず、選んだ場所が悪かった。灯台の近くを選んだために、「海」と「灯台」を一緒に写す事が出来ませんでした。行く前から予想はしていたんです。でも、周囲の環境もわからなかったので、灯台の近場で済まそうと考えたのが、そもそもの間違いでした。

これなんて、「海」なのかすらわかりません。私が撮りたかった写真ではありません。

では、何が問題だったのか?

帰って撮影した写真を見直し気づきました。

「視線の誘導」「近景」「中景」「遠景」が必要不可欠である!

この4点って普段、意識をして撮影はしていません。だって、野生動物は出てくる事が稀なので、撮影する事を優先してしまうんです。その際に構図は意識しますよ。

でも、「視線の誘導」を意識した構図を選んでいる余裕はありません。

そこが、今回の撮影の違いだったんだと思います。ドラマチックにすると写真全体に目がいきます。そりゃ実際に目にする景色とは違いますから、当然ですよね。

その写真全体に集中させた視線を、主題へ誘導する必要がドラマチック写真では重要なんだと感じました。

最後に

ドラマチック写真は「海」なら撮れると向かった犬吠崎。結果は全然ダメでしたが、すごく楽しかったです。

普段は目にする事の出来ない、開けた景色は感動しました。波打ち際に溜まっている貝殻だって「海」がない群馬から来ている私には目を引く被写体になりました。

広い景色や海への光の当たり方が普段の勝手とは違い、悩む事ばかりでした。でも、それが新鮮で楽しかったです。また「海」で撮影したいなー。