便利な工具

テスターの種類や選び方

仕事や趣味で大活躍するのがテスターです。

電圧の確認や導通チェックなど電気の測定には欠かせません。

このテスターってプロの道具って感じがすると思いますが、一般の方にこそ手に入れて欲しい道具なのです。

今回は、そのテスターについてのお話。

テスターの種類

テスターには大きく別けて、アナログテスターとデジタルテスターがあります。

針と目盛りで測定値を確認するアナログテスターと液晶部に表示される数値で確認するデジタルテスターです。

アナログテスターとデジタルテスターどちらがいいの?

よくアナログテスターとデジタルテスター、どっちを選んだ方がいいの?と聞かれることがあります。どちらのテスターにも良い点と悪い点がありますが、デジタルテスターの方が使いやすい事が多いので、基本的にはデジタルテスターを薦めています。

しかし、本当は何を重視するかによって、アナログテスターにするか、デジタルテスターにするかを選ぶ必要があります。

アナログテスター、デジタルテスターの特長

アナログテスターの良い点

アナログテスターの良い点は、電気の変化を針の振れで感じ取れることです。これにより、数値変化が読み取りやすいです。アナログテスターの目盛りを見慣れてないうちは、デジタル表示の方が見やすく感じますが、一度アナログ目盛り慣れるとデジタル表示よりも見やすいです。

また、メーターの反応も大変早いです。機能も少ないので、デジタルテスターと比較すると安価なのも特長です。

アナログテスターの悪い点

測定範囲の切り替えが必要。アナログテスターは測定する電圧によって測定レンジを選ぶ必要があります。

例えば、家のコンセントに電気が来ているか調べる場合は上記写真のように測定レンジをACVの150の位置に合わせます。家庭コンセントの電圧はAC100Vなので、100よりも大きい150で測定します。ACV750や300でも測定は出来ますが、針の振れが微細になり、測定結果がわかりにくいです。

正確な測定が苦手。アナログテスターは針の触れで測定結果を表示するため、正確な測定が苦手です。特に、車で使用されているDC12Vの正確な電圧測定は苦手です。大雑把に電圧があるのか、ないのかは分かるので殆んど問題ありませんが。

デジタルテスターの良い点

デジタルテスターの良い点は、測定値が分かりやすい事です。数値で表示されるので、初心者の方でも分かりやすいです。測定値が100V、12Vと数値でしっかり表示されます。

操作が簡単。アナログテスターと違い、測定ダイアルを選ぶだけで測定が出来るので、操作が簡単です。

測定値は高精度。しかし、この点は殆んどの方は気にする必要はないと思います。そこまでの精度を必要とする使い方をする事は滅多にありません。

多数の機能。デジタルテスターには、多くの機能を詰め込んだ機種が多いです。電圧のオートモードや導通時のブザー音などは、あると大変便利な機能です。

デジタルテスターの悪い点

機能が多くて使いこなせない。デジタルテスターには本当に多くの機能が付いています。仕事で使用する私でも使用しない機能が多くあります。

機械に使われている感。デジタルテスターは簡単に使えるため、電気の知識が身に付きにくい傾向があります。人によっては、ACとDCの違いも分からず、テスター任せで測定している人もいます。

電池の消耗が激しい。デジタルテスターは電池で動いているので、使う頻度が多いと電池がなくなります。ただ、多くの機種には自動OFF機能が付いているので、直ぐに電池がなくなるとはなりません。

初心者の方はデジタルテスター

それぞれの良い点、悪い点から考えると、初心者の方におススメなのはデジタルテスターです。現在の主流はデジタルテスターのため、様々なメーカーが販売しています。種類も多く、値段が安い物も多いです。操作も簡単なため、初めてテスターを買うならデジタルテスターがいいです。

テスターを選ぶポイント

テスターには機能面で様々な違いがあります。この違いを理解すると自分に合ったテスターが見つかります。

テスターのサイズ

テスターの大きさは様々です。このサイズ選びは大変重要です。

コンパクトなテスター

小さくて軽いモノは気軽に使えるため、趣味で使うには小さいタイプがいいと思います。このコンパクトタイプは安価な物が多いですが、異様に安いテスターの中には、導通時のブザー機能がない場合があるので注意が必要です。テスターを購入する際には、ブザー機能がある機種を購入して下さい。あると大変便利な機能です。

サイズの小さいテスターは、テストリードが交換出来ない場合が多いです。そのため、テストリードの不具合の場合はテスターを買い換えるのが一般的です。

機械が分かるようになると、テスターを分解してテストリードを交換する事も出来ます。しかし、コンパクトタイプは構造上、改造も少し行いにくいです。私は、ケース内部を加工して、扱いやすいテストリードに取り替えて使用しています。

コンパクトタイプのテスターは使用している電池が小さいです。ボタン電池を使用している機種が多く、デジタルテスターでは電池が切れると測定が出来ないため、予備の電池を準備しておく必要があります。特にボタン電池は元々の容量が少ないため、急に電池がなくなる事が多いです。

コンパクトなテスターは測定レンジの操作性が少し悪いです。ダイヤルの溝が浅く、指の引っかかりが少ないため、ダイヤルを任意の位置にするのに目でしっかり確認する必要があります。電圧が出ないと思ったら、Ω測定なっていたなどあります。

https://shuumatushakatsu.com/2019/02/27/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%AE%E4%BF%AE%E7%90%86%E6%96%B9%E6%B3%95/