ボディ

昆虫撮影のデジタルカメラを選ぶ

「昆虫撮影を始めたい。」

けど「どんなカメラを買ったらいいか分からない。」

そんな迷える昆虫少年少女の皆さん、こんにちは。

みなさんは大変珍しく、昆虫を撮影しようと考えた変わった人たちです。

キャタピーをスマフォで撮影

今までみなさんは、スマートフォンで昆虫撮影を楽しんでいましたね。

最近のスマートフォンのカメラ性能は格段に上がりました。

旅行先でも、カメラではなく、スマートフォンで記念撮影をしている方が大半です。

小さくて、いつでもポケットに入っているスマフォは気軽に撮影を楽しむ事が出来ます。

しかし、そんなスマフォも万能ではありません。

特に暗くて小さな物の撮影が大変苦手です。

オシャレな雰囲気のお店で美味しそうな料理をスマフォで撮影して、ブレブレの写真になってしまった方も多いのではないでしょうか?

被写体が動かない料理ですら、ブレてしまうスマートフォン。

そんなスマートフォンのカメラでは、被写体が自由に動く昆虫撮影には向きません。

昆虫撮影にはスマートフォンではなく、デジタルカメラが必要です。

今回は、今までスマートフォンで昆虫撮影していた方をワンランク上に上げるための、昆虫撮影に必要なデジタルカメラの選び方のお話です。

いろいろなデジタルカメラ

デジタル一眼レフカメラの画像

デジタルカメラにはファインダー様式やレンズ交換の可否によって3つのタイプがあります。

デジタル一眼レフカメラ 光学ファインダー装備 レンズ交換可能
ミラーレスカメラ 基本的に液晶画面表示 レンズ交換可能 私は持っていません
コンパクトデジタルカメラ 基本的に液晶画面表示 レンズ交換不可能

この3つのタイプから昆虫撮影用のカメラを選ぶ上で需要なのが、

接写が出来るレンズが使える事です。

昆虫撮影では、遠くから望遠レンズで昆虫を撮影する方法もあります。

しかし、その撮影方法だと、昆虫は大きく写せません。

小さな昆虫を大きく撮影するためには、マクロ撮影が出来るレンズが必要なんです。

外部フラッシュの画像

また、昆虫撮影の幅を広げるために、クリップオンフラッシュが使える機種を選ぶのも大切です。

クリップオンフラッシュどころか、内蔵フラッシュも搭載されていないデジタルカメラもあります。

フラッシュ機能がないデジタルカメラでも昆虫撮影は可能です。

(ISO感度で光量不足を補う)

しかし、昆虫は必ずしも明るい場所にいるわけではありません。

雑木林など暗い環境を好む昆虫も大変多いです。

そんな環境に生息する昆虫の撮影も考えると、フラッシュが使えたほうがいいです。

そのため、昆虫撮影考えている方は、最低でも内蔵フラッシュが搭載されているデジタルカメラを選んで下さい。

そもそも、一眼レフとミラーレスの違いって何?

フレックスミラー

デジタルカメラの購入を考えると、まず生じる疑問ですね。

デジタル一眼レフカメラとデジタルミラーレスカメラとの違いは、簡単に言うと「カメラに内部にミラーがあるか、ないか」です。

ペンタプリズム

デジタル一眼レフカメラは、ボディ内にフレックスミラーが搭載されています。

カメラ内部のフレックスミラーで反射された映像を、ボディ上部にプリズムを使った光学ファインダーへ映像を導きます。

そのため、一眼レフカメラは、ボディ上部が山形に盛り上がっています。

プリズムを搭載しているため、カメラ自体が大きくなり、重量も重くなりがちです。

昆虫撮影中の画像

その点、ミラーレスカメラは光学ファインダーはなく、ボディ背面のLCD(液晶表示)や電子ファインダーで被写体を見ます。

基本的には、コンパクトデジタルカメラも仕組みはミラーレスカメラと同じです。

フレックスミラーがないぶん、厚みが薄く、プリズムがないので小さくなります。

そのため、カメラ自体が軽い物が多いです。

つまり、こういう事になります。

一眼レフカメラ(光学ファインダー)→レンズから入る実際の景色をミラーで反射させて見る。(カメラサイズが大きく、重い)

ミラーレスカメラ(電子ファインダー)→レンズから入る実際の景色を映像にされた状態で見る。(カメラサイズは小さく、軽い)

それぞれのファインダーの長所・短所

光学ファインダー

デジタル一眼レフのファインダー

ファインダー像と実像のタイムラグがない。

逆光ではファインダー内が暗く、見えない場合がある。

構造上、ファインダー像と実像のタイムラグがないため、すばやく動く撮影には向いています。

しかし、逆光での撮影では、ファインダーで覗いた被写体が真暗に見えてしまう事があります。

また、ファインダーで見える映像とカメラで記録される映像は同じではありません。

そのため、カメラ側の設定を間違えると、露出が合っておらず、撮影した画像を見たら真っ黒なんて事もありがちです。

電子ファインダー

デジタルファインダー

撮影する色味や露出がわかる。

機種により、タイムラグを感じる。

電子ファインダーでは、事前に設定した色味や露出状態で映像を写す事が出来るため、撮影する前に露出を合わせる事が出来ます。

また、映像を見るため、光学ファインダーよりも逆光などの悪条件時でもファインダーは見やすいです。

ネックとしては、機種により映像にタイムラグが生じます。

これはシッターチャンスを逃すだけではなく、ひとによっては映像で酔う場合があります。

デジタル一眼レフカメラの特長

デジタルカメラのオプション機材

ファインダー像と実像のタイムラグがないため、トンボやチョウなどの飛翔シーンなどのすばやく動くシーンでの撮影に向いています。

また、AF性能や暗所での撮影に優れた機能を搭載した機種が多いです。

交換レンズやフラッシュ、リモートコードなどを含め、撮影の周辺システムが充実しています。

レンズ交換が可能・外付けフラッシュなどの周辺機器が充実・AF性能が高い。

一眼レフカメラの長所・短所

私が実際に使用していて感じている一眼レフカメラの長所・短所です。

D750とD700のセンサークリーニング返却

描写が綺麗、操作がしやすい、堅牢。

重い、値段が高い。

私が所有している一眼レフのセンサーはフルサイズとAPS-Cです。

どちらのセンサーも画質はコンデジと比べると高いです。

特にフルサイズのダイナミックレンジは本当に優秀です。

画角の狭いレンズ(中望遠域~)を使う場合は、画角内に明るい場所と暗い場所の明暗差が入り込む状況が少ないため、ダイナミックレンジが多少狭くても問題ありません。

しかし、画角が広い、広角レンズを使用する場合は、1枚の写真内に明るい場所と暗い場所の明暗差が生じる写真になります。

そのような、明暗差がある写真では、ダイナミックレンジが広いカメラの方が、階調の豊かな写真が撮影出来ます。

なぜなら、センサーが大きいとダイナミックレンジが広くなるので、黒潰れや白飛びが少なくなるからです。

また、一眼レフはグリップ感が高いため、手持ち撮影でも手振れを抑えやすいのが特長です。

野外では、三脚を使えない場合もあるため、手でしっかりとホールド出来る形は撮影の強い味方になります。

ボタンの配列も良く考えられているために、とっさの対応がしやすく撮影の心強い見方になります。

一眼レフでネックとなるのは重さです。

近頃はミラーレスなどの軽量化が進んでいるため、特に重く感じるかも知れません。

また、価格も高い物が多いです。

ボディは一度買えば使い続ける事が出来ますが、レンズは撮影したい状況や被写体で変える必要があります。

なので、欲しいレンズを揃えるには費用がかかります。

ミラーレスカメラの特長

lx-100の上からの写真

一眼レフ同様、レンズ交換が可能ですが、一眼レフよりも小型で軽量です。

撮像素子は最近では大きなセンサーを採用した物が増えてきました。

(画像はコンデジです。)

レンズ交換が可能・外付けフラッシュなどの周辺機器が充実・小型で軽量。

ミラーレスカメラの長所・短所

私はミラーレスカメラを持っていません。

一時期購入を考えましたが、止めました。

その理由も含めてミラーレスの長所と短所の紹介です。

画質がいい、小さく軽い。

耐久性、持ちにくい、高い。

ミラーレスの良い点は小型・軽量な点です。

野外では荷物は出来る限り少ない方が体力の温存にも繋がるため魅力的です。

また、最近は大型のイメージセンサーを搭載している機種が増えたため、一眼レフと同等の画質やボケを得る事が出来ます。

ネックは耐久性です。

デジタルカメラを分解してみると、中は電子部品ばかりです。

この電子部品がミラーレスでは隙間なくギッチリ詰められているわけです。

野外ではカメラを岩や木にぶつける事も多いのですが、その際に、力が逃げる場所のないミラーレスでは故障の不安があります。

また、ミラーがないため、センサーにゴミが付きやすいのが、私は気になります。

野外でレンズ交換をする際にどんなに気をつけていてもゴミが入る事があります。

一眼レフはミラーがセンサー前にあるため、センサーにゴミが直接付く事は少ないですが、それでもゴミが入り込む事はあります。

ミラーレスでは一眼レフよりも高い確率で、ゴミが入り込む可能性があります。

コンデジの特長

コンデジの画像

コンデジとはコンパクトデジタルカメラの略です。

つまり、小さなデジカメって事です。

さて、このコンデジ、一眼レフやミラーレスとは何が違うのかと言うと。

レンズ交換が出来ません。

皆さんの中にもデジカメを買おうと家電量販店に行った方がいるのではないでしょうか。

そこで最も多く展示されていたのがコンデジだと思います。

このコンデジ、センサーサイズによって値段に差がありますが、どの高価なコンデジを選んでもレンズは出来ません。

コンデジ→レンズ交換が不可能。

コンデジの長所・短所

実際に使用しているコンデジの長所・短所です。

防水コンデジ

小さい、値段が安い、被写体深度が深い、レンズが小さいので威圧感が少ない。

レンズ交換が出来ない、画質はそこそこ。ボケた写真が苦手、操作性が悪い。

コンデジはとにかく軽くて小さいです。

少し大きなスマフォを持つ感覚で持ち出す事が出来るため、スマフォからのステップアップでも撮影が面倒になりません。

値段もレンズ交換式カメラに比べて安い物が多いです。

また、センサーが小さい為、被写体深度が深く、ピントの合う位置が多いため、昆虫などの小さな被写体撮影には向いています。

そんなコンデジで私が一番利点を感じる特長がレンズサイズが小さい点です。

昆虫撮影をする際に近づく場面がありますが、どんなに慎重に近づいても一眼レフの大きなレンズを近づけると昆虫はビックリして逃げてしまいます。

その点、レンズの小さいコンデジは昆虫をビックリさせる可能性が低く、自然な状態を撮影する事が出来ます。

ネックはレンズ交換が出来ない点です。

写真の表現はレンズによって変わるため、撮影の幅を広げるためのレンズ購入が出来ません。

写真の醍醐味は絞りやシャッタースピードによる映像の変化ですが、

安いクラスのコンデジでは、この部分を自分で設定変更が出来ません。

是非、コンデジの購入を考えている方は絞りやシャッタースピードをマニュアル操作出来る機種を選んで下さい。

レンズ交換が出来ないコンデジでも、マニュアル操作が出来るだけで、作風は全然変わります。

また、基本的にはセンサーサイズが小さいため、ボケた写真は苦手です。

私が実際に使い、コンデジでネックに感じるのは操作性の悪さです。

ボタンの配列や画面メニューが一眼レフに比べて圧倒的に扱いにくいため、ストレスが溜まります。

まとめ

昆虫撮影では撮影する対象や、どんな写真が撮りたいか、予算でカメラを選んで下さい。

個人的には、故障も少なく、レンズやストロボなどの周辺機器も豊富なデジタル一眼レフカメラがおススメです。

ミラーレスカメラも一眼レフカメラと基本的には変わりません。

しかし、ミラーレスカメラの特長である軽量化を考えると、センサーサイズが大きいミラーレスカメラを購入すると、思ったより軽量化は出来ません。

ボディは一眼レフよりも軽量化出来ますが、レンズの大きさはセンサーサイズに影響されるので、ボディが小さいが、レンズが大きいという問題も生じます。

おススメの撮影機材