撮影ブログ

フォクトレンダーノクトン58mmf1.4【撮影を味わうレンズ】作例多数

撮影を楽しめるレンズを探しているあなたへ

「マンネリ気味で撮影が楽しくない。お気に入りのレンズを見つけたい。他人とは違うレンズを楽しみたい。一生を共に過ごせるレンズに出会いたい。」

そんなあなたに、1本のレンズが持つ魅力をお見せします。

  • フォクトレンダーノクトン58mmF1.4【撮影を味わうレンズ

この記事を書いている私は、写真を10年以上続けています。超広から望遠まで幅広いレンズを所有しており、もちろん写真コンテストの受賞歴もあります。そんな私がカメラから外せないほど気に入っているレンズが、フォクトレンダーノクトン58mmF1.4です。

今回は、フォクトレンダーノクトン58mmF1.4の魅力を作例を交えてお話します。

撮影の失敗がないデジタル時代に【撮影を味わう】

ボタンを押せば、簡単に撮影が出来るデジタルカメラ。カメラ初心者でも、状況に合わせたモードを使えば、撮影の失敗がない時代です。

そんなデジタルカメラの魅力なのが、撮影した画像の確認・撮影枚数の増大です。私もこのデジタルカメラの恩恵を受けて撮影を楽しんでいます。

しかし、撮影経験が増えるにしたがって、【1枚1枚の撮影を楽しみたい】とも感じるようになりました。失敗しても消せるから、とりあえず撮影。…そんな撮影ではなく、被写体をじっくり見つめての撮影がしたくなりました。被写体をじっくり見つめると、必要となる焦点距離や光の具合、カメラ側の設定が見えてきます。

撮影した写真を楽しむだけでなく、【撮影という行為味わう】のに最適なのがフォクトレンダーノクトン58mmF1.4です。

そこで、フォクトレンダーノクトン58mmF1.4で絞り値ごとに撮影した写真を紹介したいと思います。

フォクトレンダーノクトン58mmF1.4が気になる方はチェックしてみて下さい。

ノククトン58mmF1.4

フォクトレンダーノクトン58mmf1.4の説明

フォクトレンダーノクトン58mmf1.4は単焦点レンズです。ズーム機能はありません。なので、撮影の際に自分で動いて構図を作る必要があります。ズームレンズだけ使っていると、この単焦点レンズ特有の撮影手法を難しく感じるかもしれません。

でも、大丈夫です。

単焦点レンズを扱い続けていると、被写体にカメラを向ける前に、頭の中でそのレンズで切り取ったイメージが作れるようになります。そのため、撮影の際にはイメージ通りに撮影できる位置で、自然と足が止まるのです。その位置でファインダーを覗くと、イメージと同じ映像が見えるようになります。

フォクトレンダーノクトン58mmf1.4の焦点距離は35mm換算で、58mmです。50mmに近いですが、58mmってあなたが考えているよりも、寄りの構図になります。

この58mmは慣れていないと、「あ!いいな。」と思い、レンズを向けると…近づきすぎ。そんなことに繋がりやすい焦点距離です。こんなことを言うと、使いにくいレンズだと思われてしまいますが、58mmって被写体と背景のバランスが丁度良い焦点距離です。

背景が程よくボケるので、その場の雰囲気を活かした作品が作れます。

フォクトレンダーノクトン58mmf1.4は、絞り値で様々な表情を見せてくれるレンズです。こんなに表情の変わるレンズはありません。気に入った絞り値で撮影する楽しさは、描写が優先されている最近のレンズでは味わえません。

フォクトレンダーノクトン58mmf1.4は、オートフォーカスではありません。マニュアルフォーカスなので、ピントリングを操作してピントを合わせます。ときには、自分自身が前後に動いて、ピントを微調整する事もあります。このひと手間が、妥協のない1枚の作品を作り上げてくれます。

フォクトレンダーノクトン58mmf1.4では、じっくりと被写体に向き合う事が出来ます。てか、それしか出来ません。

気になった被写体の構図を考え、動き、レンズを向け、ピントを合わせ、シャッターを切る。ただそれだけですが、この時間がなんとも愛おしい。

【撮影】という行為を味わえるレンズが、フォクトレンダーノクトン58mmF1.4です。

ノククトン58mmF1.4

フォクトレンダーノクトン58mmF1.4の作例

絞り値F1.4

フォクトレンダーノクトン58mmで撮影

誰もが憧れる絞り値F1.4。

F1.4では、フワフワした描写。開放からシャープな写りなんてムリ。もう、必死にピントを合わせても、合っていないような写真のオンパレード。背景もピントの直ぐ後からトロけてしまいます。

この個性的な描写を味わうために、このレンズを買うのは全然ありです。

絞り値F1.8

開放では、フワフワした描写でしたが、F1.8では優しい描写へ変化します。ボケを生かした撮影なら、F1.8で楽しんで見て下さい。

絞り値F2

開放絞りから一段絞ったF2。一段絞った事により、描写が安定しています。背景のボケ具合も丁度よく、被写体を浮かび上がらせてくれます。

私がこのレンズで最も活用する絞り値かも。

絞り値F2.4

被写体と前後のボケを生かすため、F2よりも少し絞り込んで撮影しました。

葉の輪郭が分かるように絞りを調整して、マニュアルレンズの楽しさを感じながら撮影できました。この前後のボケ感が出たのは、F2でもなく、F2.8でもなく、F2.4でした。

絞り値F2.8

 

マクロレンズでも多い、絞り値F2.8。開放から二段絞ったF2.8は、少しクセが感じられず、使わない事が多い絞り値。

私にとっては中途半端な絞り値といったところ。

絞り値F3.3

 

F3.5で撮影

絞り値F4

 

質感を出したいけど、明るさも欲しい場合に使用するF4。

絞り値F5

絞り値F5.6

スナップ撮影に最適なF5.6。被写体深度と光量のバランスがいいので、スナップ撮影時に使用しています。

F5.6で手振れしないシャッタースピードをISO感度で調整して撮影しています。

絞り値F8

質感番長のF8。

F5.6~F8は本当にいい質感を出してくれます。見たままの質感を味わえる楽しみ。

F8では手振れする確立が上がるので、三脚を使用して撮影しています。

構図を決め、質感を最も表現出来る部分を探し、シャッターを切る。

58mmで三脚使うなんて、おかしいなんて言わないで下さい。

じっくりと撮影する楽しみこのレンズにはあるのです。

絞り値F16

とにかく、被写体深度を稼ぎたい、背景も写したい。絞込み過ぎているのは分かっているんです。でも、絞りたい。背景を見せるための絞り、それがこのレンズの最小絞りF16。

まとめ

いかがだったでしょうか?

フォクトレンダーノクトン58mmF1.4は、絞り値で全く別の表情を見せてくれるレンズである事が、お分かりいただけたと思います。この作例が、フォクトレンダーノクトン58mmF1.4の購入を考えている方の参考になれば幸いです。

一緒に写真を楽しみましょう!!
ノクトン58mmF1.4