クランプで機材の軽量化を考えている、あなたへ
「三脚の代わりにクランプを活用したい。クランプってどうなの?使い勝手は?耐久性は?マンフロットってどう?」
こんな疑問に答えます。
マンフロット スーパークランプ
この記事を書いている私は、野生動物撮影を10年以上。
普段、目にする事の出来ない野生動物の姿を撮影するために、装置や機材を自作・改造をして撮影しています。
詳細はプロフィール
目次
マンフロット スーパークランプ035C
スーパークランプ購入の経緯
私の撮影スタイルの1つに自動撮影装置があります。
自動撮影装置はカメラをセンサーを用いて自動で撮影が出来る装置の事です。
野生動物は自動撮影装置の設置当初は人工物に警戒をしますが、次第に慣れてしまいます。自動撮影装置は、ヒトの存在を嫌う野生動物の自然な表情を撮影にするには、大変有効な撮影方法なのです。
自動撮影装置についてはこちら
自動撮影装置の中には、トレイルカメラと呼ばれる機材があります。
このトレイルカメラは安価で設置も簡単ですが、画質はイマイチ。
トレイルカメラは野生動物の行動調査等には有効ですが、撮影した写真を作品とするには難しいと思います。
そこで私はクォリティの高い写真撮影の為に、自作の自動撮影装置を使っています。
自動撮影装置で使うカメラは一眼レフカメラ。画質は最高なのですが、トレイルカメラと異なり、撮影機材が多いので、野外での設置が大変です。
自動撮影装置は【カメラ・センサー・ストロボ2台】が基本構成となっています。撮影環境や状況により、装置の構成を変えて複雑な野生動物撮影に対応するのですが、
とにかく機材が多い!
車で設置場所まで横付け出来ればいいですが、野外では無理な話。
ひたすら機材を運び入れるしかありません。
機材の中でも特に運びにくいものが、三脚です。
必要本数が多いと、三脚の独特な形状が、足場の悪い野外だと大変運び難いのです。
そこで三脚の代わりになるモノを探し、たどり着いたのがクランプでした。
野外は木や枝が多いので、クランプでそれらを挟んで固定する事で三脚代わりにする作戦です。
クランプは様々なメーカーから販売されています。私のように野外での使用がメインなことを考えると耐久性は重要です。
そこで、プロも多く愛用するマンフロット製のクランプを選ぶ事にしました。
スーパークランプ 035C
マンフロットは1972年創業のイタリアのメーカーです。詳細はこちら
マンフロットの名前は、カメラを始めたばかりの方は、聞き馴染みのないメーカーかもしれません。
特に地方だとマンフロット製品を見る機会が少ないですが、マンフロットの三脚やスタジオ機材は品質が高く、プロが多く愛用しています。
マンフロットのスタジオ用品は数多いのですが、今回私が購入したのが、ライティングサポートアクセサリーに当たる、スーパークランプ 035Cです。
マンフロットのクランプ
マンフロットのクランプには、クランプの形状により複数種が販売されています。
これらのクランプから、用途によって選定すればOKです。
大半の方はスーパークランプかナノクランプになるとは思います。
YouTubeで動画も考えている方は、スーパークランプ035とバリアブルフリクションアームカメラブラケット付き244の組み合わせを考えるといいかもしれません。
スーパークランプ035スペック
スーパークランプ035のスペック
重量0.35㎏
耐荷重15㎏
クランプ幅(円形)55mm
材質:アルミニウム
私がクランプを選ぶ上で重要視したのが、重量とクランプ幅です。
野外使用が目的なので、軽く・枝でも挟めるクランプ幅 これを重要視しました。
最初に候補に考えたのが、マンフロットのナノクランプ386B-1。
ナノクランプ386B-1のスペック
重量0.097㎏
耐荷重4㎏
クランプ幅(円形)35mm
材質:アルミニウム
ナノクランプ386B-1の重量0.097㎏は大変魅力的でしたが、ネックになったのが、クランプ幅35mmです。
私は自動撮影装置のストロボとセンサーの三脚をクランプで代用するつもりだったので、耐荷重が4㎏のナノクランプでも問題ありません。
しかし、クランプ幅35mmを考えてみると…
三脚や鉄の棒ならば35mmでも安定して固定できると思いますが、私の使用環境は野外です。
木の枝に挟んで使用するのが理想なのですが、枝の35mmは思いのほか細見。
ストロボの重量も考えると、35mmのクランプ幅では実用が難しいと考え、ナノクランプは断念しました。
その結果選んだのが、スーパークランプ035Cというわけ。
スーパークランプ035Cの重量は0.35㎏なので、手元に届くまで少し重いとイメージしていましたが、実際に手で持ってみると重さは感じにくいです。
決して、軽いわけではありませんが、作り込みを考えると安心な重量です。
軽くても、力を入れると壊れるクランプでは意味ありません。
質感も大変良い。塗装が良いので、手で持っても滑りにくく、高級感を感じられます。
スーパークランプ 035と035Cの違い
マンフロットのスーパークランプには2種類が販売されています。
この035と035Cの違いは、クランプ幅を調整するハンドル機構の違いだけです。
他の部分は何一つ変わりません。
035のクランプ調整ハンドルは、普通のハンドルを採用しています。
そのため、クランプ調整にはハンドルをクルクルと回転するしかしかありません。
035の通常ハンドルだと、ハンドルの回転範囲に障害物があるとクランプ調整が出来なく、使えない場面があるわけです。
そこで、この問題を解決したのが、035Cです。
035Cのハンドルはラチェット機構ハンドルが採用されています。
ラチェット機構なので、ハンドル回転方向に障害物があってもハンドルを操作出来るのが特徴です。
この035と035Cの価格差は1,000円以内。
私の使い方的にも035のハンドルでも問題ないはずですが、価格差が少ないので、035Cを選びました。
もし、035Cの在庫がなく、035を選ぶしかない状況だったとしたら・・・
035Cの入荷を待つよりも、早く035を手に入れて使い倒す方が良いと考える程度の違いです。
一緒に購入したオプション
スーパークランプには、1/4のネジ山が切ってあります。
そこに小型雲台を付けの使用を予定していたのですが、通常の雲台も1/4のネジ山が切ってあるため、1/4のオス・オスのネジが必要になります。
そこでAmazonでおススメに出てきたカメラスタッド037をよく調べずに同時購入しました。
カメラスタッド037は3/8オスと1/4オスの組み合わせのネジです。
大型の雲台には3/8ネジを使用する場合もありますが、私の使用では3/8ネジは必要ありません。
1/4オスと1/4オスのネジ【ダブルヘッドスタッド】で良かったのです。
スーパークランプ取付用ネジの購入時には、ダブルヘッドスタッドを購入を忘れないようにしてください。