その他機材

野生動物撮影用センサーの作成

ネズミを自動撮影

野生動物を撮影する方法として自動撮影をしています。

トレイルカメラ

今では安価なトレイルカメラがあるので、簡単に自動撮影にチャレンジできますが、トレイルカメラは画質が悪いのがネック。

トレイルカメラで撮影した写真

トレイルカメラはレンズ交換もできないので、決まったアングルになりがち。

自動撮影装置の機材

そこで私は、一眼レフカメラを用いて自動撮影に挑戦しています。

自動撮影で大切なのが、野生動物を感知するセンサーです。

野生動物の種類や周囲の環境、狙うアングルに合わせて調整していきます。

野生動物感知用センサーを作成

 

野生動物用センサー作成

野生動物撮影に使用できるセンサーはいろいろとあります。

市販されている機器のセンサーも使用はできると思いますが、あくまで「使用できる。」と言った感じ。

野生動物撮影では、市販のセンサーでは対応できない場面が多いので、自作しています。

自動撮影用センサーの試作

今回、写真家の方から野生動物撮影用にセンサー作成の依頼をいただきました。

使用する環境や撮影手法に合わせて、試作をしてみました。

野生動物用センサー作成

机の上は綺麗な状態。この机で様々な機材の改造加工をしています。

半田をこぼしたりするので、厚みのある木の板がお気に入りです。

野生動物用センサー作成

まずはコーヒーを準備。

工作にはコーヒーは欠かせません。

野生動物用センサー作成

センサーの作成に欠かせないのが、半田ゴテ。

半田ゴテは複数所有していますが、写真のモノが先端が細く、センサー作成に使いやすいです。別に温度調整用の機器を経由して使っています。

野生動物用センサー作成

テスターも欠かせません。

仕事で使いものになりなかった物を使用しています。使い勝手が悪いので、新たにテスターの購入を考えていますが、一応使用出来るので踏ん切りがつかない状態。

野生動物用センサー作成

センサーを入れるケースは状況に合わせて選定しています。

厳しい自然環境でも、壊れにくく、加工もしやすく、小型な物を選ぶようにしています。

安価に抑えるなら弁当用のタッパー等がありますが、あまりに安い物を使用すると太陽の光でプラスチックがパリパリに割れるので注意が必要です。

野生動物用センサー作成

穴あけにはインパクトドライバーが便利。

簡単な加工ならボール盤でなく、インパクトドライバーで十分です。

野生動物用センサー作成

ネジやスパナ、ドライバー類も欠かせません。

工具はいくらあっても困りませんね。工具によって加工の幅が広がります。

野生動物用センサー作成

穴あけはインパクトドライバーやボール盤に任せておいて。

削る専用工具にしています。

加工方法に合わせて、先端の刃を交換しています。

野生動物用センサー作成

電子部品は近場にお店がないので、ネットで購入しています。

送料がかかってしまうので、まとめて注文。

注文してから、足りない部品に気づいたりします。

野生動物用センサー作成

測定工具も大切。

特にノギスは使用頻度が多いです。

野生動物用センサー作成

多くの工具を使用して、センサーを作ります。

出来たものを見ると、簡単に感じるかもしれませんが、長時間加工しています。

オーダーメードにちかいので、時間はかかってしまうのです。

野生動物用センサー作成

ケースには余分な空間はないので、ムダのないように配策。

スイッチや基板の位置で、電池が入らなくなってしまうので注意します。

野生動物用センサー

そんなこんなでセンサーを作りました。

写真では3種類ですが、実際は5種類ほど試作してみました。

試運転したりと、何日もかかってしまいましたが、これも勉強のうち。

実際に作ってみないと、問題点はわかりませんよね。

野生動物用センサー

野生動物用センサー

広角範囲用に試作。

悪くはありませんが、感度が良すぎてボツ。

設置方法や撮影方法によっては使える。

野生動物用センサー

無難なセンサー。

長距離の感知が可能。

ただ、カメラはピント面があるので、もっと感知面が狭い方が自動撮影では使いやすい。

野生動物用センサー作成

感度調整もあります。

今後、これをさらに加工予定。

野生動物用センサー

普段使用しているタイプ。

このセンサーはシンプルで使いやすく、問題も少ない。

筒が長いですが、センサー感知面が狭いので自動撮影でも使いやすいです。

今回の依頼では、こちらのセンサーになりました。